ぱっちりひつじ

げんじつにっき

ひつじAによる全曲解説:第27回「ほんじつのニュース」

ひつじA:りょう :
Category: おんがく,ゆめ

さて、過去のシングル盤収録曲を解説していく試みも、
ようやくこれで完了です。
最後となるのは、混沌とした即興プレイを中心とした異色作、
「ほんじつのニュース」です。

ふざけた曲のようでいて、
実は社会派というか、ちょっとマジメな曲だったり。


■どんな夢?

夢の中の僕は、朝のニュースを見ていました。
すると、やる気のない声で、
アナウンサーが喋り始めました。

では最初のニュースです。
本日未明、○○競馬場の競争馬すべてに、
太い眉毛が落書きされるという事件が発生しました。
馬達は皆一様にレースへの意欲をなくしており、
困り果てた騎手たちが暴動を起こすなど、
事態は深刻な状況へと向かっています。
競馬場の責任者は、
「まことに遺憾だ、いたずらをするなら目を二重まぶたにする等、
他にいくらでもあったろうに」とのコメントを残しています。



続いて、次のニュースです。
東京都○○市は、来月からゴミ捨て場のダストボックスを
すべてブタの貯金箱に置き換えることを正式に発表しました。
新しく採用されるのは、ダストボックスとほぼ同じ大きさの陶器製の貯金箱で、
非常に愛くるしい姿をしているのが特徴です。
現在、一部地域では試験的に運用が行われていますが、
ゴミ収集車が誤って割ってしまったりと、
住民からは苦情の声が相次いでいるようです。



…なんだこれ?
なんてしょーもないニュースだ!
世も末だわーーー。


…と、ここで覚醒。


■どんな曲?

しょーもないニュースが流れてくるだけの夢。
目が覚めた時には、思わず苦笑しました。

しかし。
我々が日常的に目にするニュースも、ある意味、
しょーもないものが多いのではないかと。
凄惨な事件、先の見えない社会情勢、などなど、
思わず溜息をつきたくなるという意味では、
夢でみた2つのニュースと、そう大差ないな、
なんてことを思ったのです。

というわけで、この曲では、
混沌とした現実社会を皮肉ってみました。

セリフの部分を、実際の辛いニュースに置き換えたとしても、
サビの歌詞、曲調ともに成立してしまうような作りにしています。

ひたすらマイナーコードばかりで作られた進行、
ノイズの波に支配されたまま、こと切れるように終わるエンディング。

はてさて、僕らの明日はどこへ行くのでしょうか。


■そのほかのエピソード

・セリフ部分について

キャスターを務めるのは、
ひつじC:ちさる、ひつじE:ゆう。
AD役は、わたくしひつじA:りょう。

演技については完全なアドリブで、
「俺、トイレ行ってくるわー」
「私ももういいです…」
「CMっ!」あたりのハプニングも、すべてアドリブ。

3人で1本のマイクの前に立ち、
その場のノリで一発録りしたのですが、
実に楽しかったです。


・エレクトロニクスについて

この曲の即興部分では、
いろいろな電子音が鳴ります。

シンセサイザーやスマホアプリも使っていますが、
なんといっても明和電機さんの「オタマトーンDX」が大活躍。

電源ON/OFFをしまくったり、スイッチをガチャガチャしたり、
思いつく限りの無茶な奏法で、いじめ倒しました。

ごめんね、オタマトーン。